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志摩市立国民健康保険浜島診療所から見た三位一体改革
1987年(昭和62年)4月1日に着任した久保周三医師が診療所長を務めた時代は、理学療法が拡大され、レントゲン用のテレビの買い替えが行われるなど経営の安泰期に入った。しかし、2001年(平成13年)4月30日付で久保医師が退任した後の人事が決まらず、伊勢市や磯部町(現在の志摩市磯部町)から3人の開業医と伊勢慶應病院からの応援医が交代でつなぐという不安定な状態が2か月続いた。同年7月1日からは専従の医師が着任したことで一応落ち着いたが、三位一体改革に伴う医療制度改革の影響が直撃し、宿直と院内処方箋(しょほうせん)の廃止に追い込まれ、住民の利便性は低下した。(志摩市立国民健康保険浜島診療所 フレッシュアイペディアより)
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地域医療から見た三位一体の改革
2000年前後から、人口の少ない市町村の自治体病院や、へき地診療所の経営困難が表面化している。これは、いわゆる三位一体の改革で地方交付税を減らされた自治体が、赤字の公立医療機関を支えきれなくなったためである。診療報酬の改訂で、医療機関の収入が減少したことも、この傾向に拍車をかけた。また臨床研修制度の施行に伴う医師不足も深刻で、産婦人科や小児科などでは、診療科の閉鎖が相次いでいる。地域医療の中心となる公的医療機関の体力は、ここ数年で急激に消耗しており、地域医療の提供体制にほころびが生じかねない状態となっている。地域の医療供給体制を維持・発展させるために、あらためて地域の住民との連携や協働が必要になってきている。(地域医療 フレッシュアイペディアより)