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イージス艦から見たタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦
一方、DDGのほうはスプルーアンス級の派生型として予定されており、こちらは当初予定より1年遅れたものの、1978年度より建造が開始された。当初はミサイル駆逐艦(DDG-47級)として計画されていたが、期待される任務や性能を考慮して、1番艦の建造途中の1980年1月、ミサイル巡洋艦(CG-47)に種別変更され、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦となった。また1980年代から1990年代にかけて大量に退役する戦後第1世代ミサイル艦の更新を狙ったDDGX研究でもイージスシステム搭載艦が選定され、これを踏まえた実用艦として、1985年度よりアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の建造が開始された。(イージス艦 フレッシュアイペディアより)
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イージス艦から見た艦対空ミサイル
アメリカ海軍は、第二次世界大戦末期より、全く新しい艦隊防空火力として艦対空ミサイル(SAM)の開発に着手していた。戦後も、ジェット機の発達に伴う経空脅威の増大を受けて開発は拡大され、1956年にはテリア、1959年にタロス、そして1962年にターターが艦隊配備された。これらは3Tと通称され、タロスはミサイル巡洋艦、テリアはミサイルフリゲート(DLG)、そしてターターはミサイル駆逐艦(DDG)に搭載されて広く配備された。また経空脅威の増大が続いていることを踏まえて、1958年からは、早くも3Tの次の世代の防空システムとしてタイフォン・システムの開発を開始していたが、これは要求性能の高さに対する技術水準の低さ、統合システムの開発への経験不足により難渋し、1963年にキャンセルされた。ただしその過程で開発された改良型の固体燃料ロケットは、テリアとターターの共通化を進めた発展型であるスタンダードミサイルに引き継がれた。(イージス艦 フレッシュアイペディアより)
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イージス艦から見たこんごう型護衛艦
このアーレイ・バーク級の初期建造艦(フライトI)をベースとして、独自の運用要求を加えたのが日本のこんごう型護衛艦であり、昭和63年度から建造を開始し、1993年から1998年にかけて順次に竣工した。アメリカ以外では初のイージス艦で、主砲がオート・メラーラ社製の速射砲に変更されたほか、指揮統制能力が強化されており、タイコンデロガ級に迫る規模になった。またその運用実績を踏まえ、平成14・15年度計画では、たちかぜ型の更新用として更に2隻のイージス艦の導入を決定した。これがあたご型であり、こんごう型をベースとしてシステムの更新を図るとともに、艦砲を米艦と同じMk 45に変更したほか、ヘリコプターの搭載・運用能力が追加された。ヘリの機数の問題から常時搭載機はないが、海上自衛隊のミサイル護衛艦としてはじめて着艦拘束装置およびヘリ格納庫を設置している。更に、平成27・28年度でも発展型(8200トン型)2隻の建造が盛り込まれた。(イージス艦 フレッシュアイペディアより)