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中国産食品の安全性から見たカドミウム
しかし、その後も中国国内での食品問題は続出し、2010年には下水道の汚水を精製した地溝油(ちこうゆ)という油を食用油として中国全土の飲食店で多数使われていたことや、2011年2月には中国でカドミウムを含んだ米が流通していたことがわかり、さらに中国で生産された米の10%がカドミウム汚染米になっていると中国政府調査や研究者による調査で明らかになった。このほかにも、肉を赤くするために染料など有害な物質を使用した「赤身化剤肉」(呼吸困難で死亡することも)、重量を重くするために水を注入した「注水肉」なども流通している。中国衛生部弁公庁による2010年の食中毒調査では微生物性食中毒が4585人、化学性食中毒が682人、有毒動植物食中毒が1151人であった。キノコからはホルムアルデヒドが検出された。(中国産食品の安全性 フレッシュアイペディアより)
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農用地の土壌の汚染防止等に関する法律から見たカドミウム
「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」制定の直接のきっかけは、1968年、神通川流域(富山県)において、イタイイタイ病が発生したことである。イタイイタイ病は、神岡鉱山からの排水に含まれていたカドミウムによって河川水が汚染され、それを灌漑水として利用していた農地が汚染され、その上でこの農地で生産されたコメを摂取したことによる慢性中毒を原因とする公害病である。1970年、この公害事件を受けて国は、公害対策基本法(現行、環境基本法)に「土壌汚染」を追加するとともに、「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」を制定した。(農用地の土壌の汚染防止等に関する法律 フレッシュアイペディアより)