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土佐くろしお鉄道9640形気動車から見たクジラ
日本国有鉄道経営再建促進特別措置法により建設が凍結されていた阿佐線のうち、後免駅 - 奈半利駅間が土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)として2002年(平成14年)7月に開業することに先立ち、製造された気動車である。形式名「9640」は「くろしお」にちなんだものである。同年3月に特別仕様車2両(9640-1S、2S)、一般車8両(9640-3 - 10)が製造され、予備車確保のため2005年(平成17年)に1両(9640-11)が追加されている。第三セクター鉄道では製造者が準備した標準仕様に近いものを採用する事例が多かったが、9640形は車体寸法、材質などが製造者の標準仕様と異なり、2002年(平成14年)製造の10両は5両ずつ富士重工業と新潟鐵工所に発注されている。路線バス、乗用車などの既存交通機関との対抗上四国旅客鉄道(JR四国)高知駅への乗り入れは必須と判断され、JR四国1000形と連結運転可能な性能をもっている。全車エンジンなどの走行装置は共通で、小松製作所製SA6D140-H-1ディーゼルエンジンを331 kW(450 PS)に設定して採用した。全車21 m級のステンレス製車体、正面貫通式、両運転台、トイレありだが、特別仕様車2両(1S、2S)は鯨をイメージした流線型の先頭部をもち、海側をオープンデッキ式の通路とした構造で、座席は転換クロスシート、一般車(3 - 10)は通常の平妻の車体で車内は後免寄りがロングシート、奈半利寄りが転換クロスシート、2005年(平成17年)製の1両(11)はお座敷車として使用可能で、平妻車体、車内はロングシートとなっている。開業時から高知駅乗入、JR四国1000形との併結運転が行われているほか、土讃線土佐山田駅まで乗り入れる運用にも使用されている。特別仕様車のうち1両(9640-2S)とお座敷対応の1両(9640-11)は日本宝くじ協会の助成を受けた宝くじ号 で、9640-11には「手のひらを太陽に号」の愛称がつけられている。(土佐くろしお鉄道9640形気動車 フレッシュアイペディアより)
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中世料理から見たクジラ
海産物は他の動物の肉ほど高級な扱いではなく、単に斎の日の肉の代替品とみられることもよくあったが、海岸地帯の住民にとっては重要な食物であった。中世人にとって「魚」とは陸生動物ではないものの総称であった。ここには海洋の哺乳類であるクジラ・イルカや、うろこ状の尾をもち潜水時間が長いビーバー、渡りの経路や繁殖地がわからないカオジロガンなどが含まれ、獣肉を避けるべき斎の日にも適切な食材とみなされた。きわめて重要だったのは大西洋やバルト海のニシン・タラ漁とその交易だった。ニシンは北ヨーロッパのほぼ全域で経済に比類ない意味をもっており、北ドイツの強力な交易ギルドであるハンザ同盟が取り扱う交易商品としても主要な位置を占めていた。北海産のニシンの燻製は遠くコンスタンティノープルの市場にも出回った。魚は新鮮なまま食されたほか、塩漬けや乾燥させることが多く、燻製はこれについで多かった。タラを二枚におろして竿に固定し乾燥させた干物は、木槌で叩いてから水に浸すなど下ごしらえに時間がかかった。カキ・ムラサキイガイ・ホタテガイなど各種の軟体動物は海岸や川沿いの住民に食された。中央ヨーロッパなど内陸地方の住民にとって魚は肉よりはるかに高価で、なかなか手が出るものではなかった。カワカマス・コイ・ブリーム・パーチ類・ヤツメウナギ・マスのような淡水魚はよく食された。(中世料理 フレッシュアイペディアより)
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