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寒春から見たフェーン現象
この年は顕著な大暖冬だったが3月中旬から一転して低温傾向に転じ冬型の気圧配置になりやすく非常に強い寒気が断続的に流入したため、気温が平年を下回る日が多くなった。特に3月下旬には東海から西の太平洋側でこの時期としては稀な降雪や凍結があり、名古屋市や大阪市などでも雪が舞った。4月は前半に東日本を中心に低温となったほか、下旬には東北地方や関東北部でも季節外れの降雪や積雪を観測した。夏にかけてはさらに著しい低温傾向が強まり、戦後有数の大冷夏・大冷害となった(1993年米騒動も参照)。ゴールデンウィークの5月2日には新緑寒波となり、関東で2月下旬並みの異常低温となった。しかし5月13日にはフェーン現象の影響で関東地方で記録的な暑さとなり埼玉県秩父市で最高気温37.2℃、群馬県前橋市で36.5℃など5月としては異例の猛暑日を記録した。(寒春 フレッシュアイペディアより)
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関東地方から見たフェーン現象
冬の平野部、特に西回り寒波の場合、南関東や沿岸地方は周囲の山脈が寒気の流入を阻むことから、大陸からの寒気の影響を受けにくく、九州南部や種子島よりも最低気温、最高気温が高くなることも多い。また、寒気に覆われても、晴れるために南関東では日中の気温は比較的高く、関東平野では南岸低気圧の積雪時の方が最も寒さを感じやすい。一方、南関東を含めた太平洋・東京湾沿岸部を除いた内陸部は冬の冷え込みが厳しく、日格差が非常に大きくなる。特に、真岡、那須烏山、大子、鳩山など栃木県や茨城県を中心とした内陸部は朝の気温が-10度を下回ることもあり、日中との気温差が20度近くになることも珍しくない。東京大手町(気象台)、横浜(気象台)、千葉(旧測候所)は例外的にヒートアイランド現象により、冬の最低気温が極めて高く、島嶼部や岬などを除くと、全国で最も高い日も多い。しかしながら、周囲の冷え込みは厳しく、上記観測地点から数キロ程度内陸の地点に行くだけで、朝の気温差が5度以上になることもある。千葉と佐倉や成田、東京大手町と練馬や府中、横浜と海老名はその代名詞である。また、関東内陸部でも宇都宮(ヒートアイランド)、所沢(湖に隣接)は特に冬場の最低気温が周囲よりも高い場所となっている。北関東でも群馬県の前橋、伊勢崎から埼玉県の熊谷にかけての高崎線沿線いの上武地域は最低気温が高く、南関東内陸部の地点(府中、八王子、佐倉など)よりも高いことが多い。これは、からっ風によるフェーン現象とヒートアイランドの影響である。(関東地方 フレッシュアイペディアより)