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フランク王国から見たブドウ
フランク王国ではパンとワインを中心にするローマ時代の食習慣が継承された。その原料となる小麦とブドウの生産は、ローマ時代のガリアでは、平野部に散在するウィラを中心に奴隷労働によって行われた(ラティフンディウム)。ここでは耕地を二分して地力回復のために一年毎に休耕を繰り返す二圃制とよばれる輪作が一般的に行われていた。他にブドウ畑と放牧地が畑とは別の場所にあった。一方、フランク人をはじめとするゲルマン人達も農耕の伝統を持っていたが、その技術は未発達であり、狩猟採集、そして牧畜が未熟な農業を補っていた。ゲルマン人の食生活において、牧畜はローマ社会におけるより遥かに重要であり、ブタ、ウシ、チーズ、バターなどの畜産品は、ゲルマン人の必要カロリーの3分の2近くをまかなっていたとする説もある。フランク王国時代、この二つの生産様式がまじりあい、次第に中世ヨーロッパの農業スタイルを形成していくことになる。(フランク王国 フレッシュアイペディアより)
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