
北元から見た甘粛省
この時点で元(北元)の勢力は中国の北方から甘粛、雲南まで維持しており、江南と華北をようやく制覇したに過ぎない明を取り囲むようにして南北に対峙していた。特に東北地方(満州)には数十万の大軍を擁する元(北元)の大尉であるジャライル部のナガチュの勢力が健在であり、明や高麗は北辺をナガチュの大軍にしばしば脅かされた。高麗はナガチュの軍事的脅威を受け、明と通好する一方で元(北元)とも通好していたが、1362年にナガチュが高麗を攻め込むと、李成桂の率いる高麗軍により撃退され、その後は和親状態となる。(北元 フレッシュアイペディアより)