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和楽器から見たフルート
西洋音楽の「モダン」な同属楽器と比較すると、音が小さいものが多い。古典派以降の西洋音楽ではコンサートホールのような広い空間で演奏するために大音量を要求され、そのために、音色の繊細さや演奏の容易さ、楽器自体の手触りなどの要素を犠牲にしても大きな音が出るような改良がなされ(ヴァイオリン、フルートなど)、それに向かなかった楽器(ヴィオール属、リュート、リコーダーなど)が淘汰されたのに対し、日本の楽器の多くはその淘汰を受けなかったからである。和楽器ではむしろ室内で耳をこらしてデリケートな音色の変化を賞玩するために、音量よりも音色の洗練、追求に力が注がれた。ただし音量の増大を目的とした改良も行なわれている(山田検校の箏改良など)。(和楽器 フレッシュアイペディアより)
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和楽器から見た西洋音楽
また、多くの楽器で音色技法が発達している。特に西洋音楽では現代になってやっと雑音的(噪音) 要素を取り入れるようになったのに比べ、和楽器では早くから雑音の美が認められ、雑音的な要素までもが様々に取り入れられていることは大きな特徴である。西洋音楽の楽器(洋楽器)では、和声音楽に用いる音から倍音以外を排除しようという方向性を持っていた。この違いは顕著で、また近隣の中国や朝鮮の音楽と比べても、和楽器には噪音(倍音以外の音)を多く含む音を出す楽器の比率が高い。三味線や楽琵琶を除く各種琵琶の雑音付加機構「さわり」はその代表例である。また通常は噪音を出さない楽器でもわざわざ噪音を出す奏法がある。これは、民族がそのような音を望んだからとしか説明のしようがない。大陸から日本に伝来し、日本に定着する過程で、そのような変化、工夫が加わっていったものである。(和楽器 フレッシュアイペディアより)
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和楽器から見た倍音
また、多くの楽器で音色技法が発達している。特に西洋音楽では現代になってやっと雑音的(噪音) 要素を取り入れるようになったのに比べ、和楽器では早くから雑音の美が認められ、雑音的な要素までもが様々に取り入れられていることは大きな特徴である。西洋音楽の楽器(洋楽器)では、和声音楽に用いる音から倍音以外を排除しようという方向性を持っていた。この違いは顕著で、また近隣の中国や朝鮮の音楽と比べても、和楽器には噪音(倍音以外の音)を多く含む音を出す楽器の比率が高い。三味線や楽琵琶を除く各種琵琶の雑音付加機構「さわり」はその代表例である。また通常は噪音を出さない楽器でもわざわざ噪音を出す奏法がある。これは、民族がそのような音を望んだからとしか説明のしようがない。大陸から日本に伝来し、日本に定着する過程で、そのような変化、工夫が加わっていったものである。(和楽器 フレッシュアイペディアより)