-
山梨岡神社から見た天然記念物
山梨岡神社(以下、本社と記す)の北方約1km、北山の中腹に鎮座し、日本武尊と弟橘姫命を祀る。社伝によれば、日本武尊が東征の折に当地の山路で休息したことに因み、その旧跡を「四阿山(あづまやさん)権現」と称して尊を祀ったのに創まるというが、本社の古社地(日光山高千穂の峰)であるとの伝えもあり(『社記』)、また、式内社の「甲斐奈神社」に比定する説もある。天明年間(1781年 - 1789年)に著された加賀美遠清の『甲陽随筆』には、かつての山梨郡の惣社であったとの伝えを記し、嘉永4年(1851年)の『甲斐叢記』には甲斐国の総社で国に大事・変災が生じると勅使が差遣されたとの伝えを主張するが、事実であったとしてもかなり早い時期に本社の摂社とされたようである。天正11年の家康の朱印状で、本社とは別に国衙、鎮目、万力などの諸郷から1貫300文が「甲州四阿山領」として安堵されている。慶長8年(1603年)の徳川四奉行黒印状にも「四阿山権現」と見え、1石余りの神領が寄進されているが(『社記』)、慶安元年9月には1石余りを朱印地とするとともに、山林竹木などの諸役免除が認められている。1989年(平成元年)に火災で全焼したが、1992年(平成4年)に再建された。なおこの時の火災で、植物学上貴重な木として春日居町の天然記念物に指定されていた神木の杉も焼失した(焼失段階での推定樹齢は350年)。(山梨岡神社 フレッシュアイペディアより)
-
大鳥神社のオオアカガシから見た天然記念物
大鳥神社のオオアカガシ(おおとりじんじゃのオオアカガシ)は、東京都目黒区下目黒の大鳥神社境内に生育していたオオアカガシ(アカガシの変種)の巨木である。樹齢は不明であったがアカガシの新変種命名の基準になった木であり、学術上においても貴重な存在として、1963年(昭和38年)に東京都の天然記念物に指定された。2000年(平成12年)から2001年(平成13年)にかけて木の大部分が枯死する事態に至ったため、挿し木で後継樹の育成を試みた。しかし、2002年(平成14年)に枯死が確認された上に挿し木も枯損した状態となり、種の系統保存が不可能と判断されたため2012年(平成24年)に天然記念物の指定が解除されている。(大鳥神社のオオアカガシ フレッシュアイペディアより)
注目ワード
キーワード一覧