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藤本由香里から見た官能小説
次の、シリーズ三冊目『ポルノグラフィー 揺れる視線の政治学』において、白藤名義で責任編集と執筆、シリーズ二冊目同様に藤本名義でも執筆した。白藤名義の一つ目はノンフィクション作家・山口文憲を対談の相手とし、男にとってのポルノを追究する。二つ目に、これまで、いわゆる官能小説(ポルノ小説)を読んだことも見たこともない「ポルノ処女」であるにもかかわらず当時女性官能小説家として活躍していた斎藤綾子にアダルトビデオを見せ、『O嬢の物語』を読ませて、その感想を聞くという趣向で、被虐(マゾヒズム)とポルノとの連関を語り合う。三つ目は、フェミニズムでしばしば重視される「愛あるセックス」を挑発的に問う小文を執筆。藤本名義ではアダルトビデオ製作会社「VIPエンタープライズ」のプロデューサー兼監督・岸田光明のインタビューと、レディースコミックの官能性をファンタジー・被強姦願望・SM・近親相姦などさまざまな角度から詳細に検証する中編、の二つを書いている。(藤本由香里 フレッシュアイペディアより)
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