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日本酒から見たウイスキー
近年、外国産の清酒(日本酒)が市場に出回るようになり、一般消費者がこれを目にする機会が多くなっている。アルコール飲料のうちの1つとして日本酒を見たとき、それはウイスキーやワインなど他の酒と比較しても高度な醸造技術が必要とされるため、製品として完成するには大変手間のかかる種類の酒である。しかしその一方、原料となる酒米を調達する場合においては、大型機械を導入し大規模栽培が行えるような地理的条件に恵まれた地域(国)では、極めて有利な条件で日本酒の醸造を行うことが可能となる。一部の大手日本酒醸造メーカーは、外国で日本酒の醸造を行っている。出来上がった製品は現地で販売されるだけでなく、日本へも輸入されている。日本国内で販売される場合には、原産国名および外国産清酒を使用したことの表示が必要となる。清酒は日本酒と表示することが認められているので、実際には「外国産清酒」もしくは「外国産日本酒」と表示される。(日本酒 フレッシュアイペディアより)
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日本酒から見た酵素
日本酒が原料とする米の主成分は多糖類であるデンプンだが、そのままでは酵母がエネルギー源として利用できない(デンプンから直接アルコール発酵を行えない)ので、まず麹の働きによって分子量の小さな糖へと分解する必要がある。つまり、酵母がブドウ糖からアルコールを生成できるように、下ごしらえとしてデンプンを糖化してブドウ糖を生成する役割を担うのが米麹である。米麹は、コウジカビが生成するデンプンの分解酵素であるα-アミラーゼやグルコアミラーゼを含み、これらの働きによって糖化が行われる。ほかにタンパク質の分解酵素も含んでおり、タンパク質を分解して生じるアミノ酸やペプチドは、酵母の生育や完成した酒の風味に影響する(参照:)。(日本酒 フレッシュアイペディアより)