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映画から見たビデオ
映画産業は、アメリカでは「不況に強い」産業となっている。また、ビデオやDVDの普及、ファイル共有ソフトの隆盛が「映画産業を破滅に追い込む」といった考えは「誤った思い込み」であり、現実では観客動員数は減るどころか、逆に増えているという。こうした観客動員数の増加については、「大画面で見た方が楽しめる大作を作ることによって、観客の足を映画館へ運ばせている」との指摘がある。しかしながら、移民の増加によって人口が増え続けているアメリカで観客動員数が増えているからと言って、それが直ちに映画産業の好調を示すものではないことに留意する必要がある。映画産業も他の産業同様、全体として需給のバランスが崩れ始めれば衰退が始まる。需給バランスの客観的な指標としては、観客動員数や総興行収入や全国のスクリーン数ではなく、国民一人当たりの年間映画館利用回数を用いるべきだという指摘もある。(映画 フレッシュアイペディアより)
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映画から見たペイパービュー
2010年代以降、Netflixが大量の"オリジナル映画"を製作し日本を含む世界各国で配信するようになった。これらの作品は、劇場では公開されずに、直接ネットにより配信される。Netflixでは、ストーリーのある作品のうち、複数エピソードにわたるものを「テレビ番組・ドラマ」(英語ではTV Shows)と呼び、1エピソードだけのものを「映画」(英語ではMovies)と表記しているため、Netflixの"オリジナル映画"のほとんどは、日本では単発ドラマあるいは二時間ドラマのジャンルに属する、テレビ映画であるとも言える。これらの"オリジナル映画"が映画祭に出品されることが増えて論議を引き起こしている。カンヌ映画祭では、これらの"オリジナル映画"を審査対象から外すため、2018年度からはフランスの映画館で上映された作品のみを審査対象とすると決定し論争となった。以前からテレビ映画のジャンルが活発であるアメリカでのアカデミー賞やゴールデングローブ賞映画部門などの映画賞は、応募資格を映画館で上映すること、あるいはペイパービューで配信する事などと限定してテレビ映画を排除している。一方で、アメリカのエミー賞やゴールデングローブ賞テレビ部門などのテレビ番組賞には、テレビ映画を対象とする賞が別枠で設けられている。(映画 フレッシュアイペディアより)