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暴力から見た行政組織
国家の政治権力を掌握している側の者が国内の人々に対して暴力をふるうことがある。そのような暴力としては人権蹂躙、抑圧などといったタイプのものから、殺人・大量殺戮(さつりく)といった過激なタイプのものまでさまざまなバリエーションがある。自民族中心主義者、排外的な民族主義者が政権をとると、政府をあげて国内の移民や外国人に対して暴力をふるうことがある。また、役人が人種差別主義者だと、従うべき法規を全く無視して市民に対して暴力をふるうことがある。米国では白人警官が、黒人の市民に対して、特に理由がない場合ですら違法に暴力をふるい、ひどい場合には殺してしまうような事件が頻発している。権力を掌握している者による暴力の中でも特に過激な方の例としては粛清があげられる。最大規模のものはスターリンによる大粛清である。 恐怖政治(暗黒政治)ではしばしば権力者が国民に対して様々な暴力を振るっている。(→ 国家元首、権力者、政府、行政組織、官僚、役人、秘密警察の構成員、警察官、役人の中の民族主義者や極右主義者などが行為主)。(暴力 フレッシュアイペディアより)
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暴力から見た暴力革命
『現代哲学辞典』によると、暴力への対抗は、「暴力と非暴力」や「善悪」の対立ではありえない、と言う。暴力に実質的に対抗できるのは同等の暴力だけだ、と同辞典では説明されている。「暴力を統制するためにはより強力な暴力、すなわち組織化された暴力が社会の中で準備されなければならない。」と言う。社会学者のマックス・ウェーバーは「国家の成立にあたっては軍隊、警察といった暴力を行使できる組織を正統的に独占することが必須である」とした(暴力の独占)。同様の理屈で、ロシアではロマノフ朝の皇帝による専制や 皇帝が行った民衆に対する暴力に対して、ボリシェヴィキは平和的な方法ではなく武力(暴力)を用いてそれを圧倒することを主張し、実際に政府施設や諸機関を制圧・独占し、ソビエト連邦という新国家を成立させた。暴力を用いずに平和的に革命を行うことは「平和革命」と呼ばれ、それと対比するかたちで 武力(暴力)を用いた革命は「暴力革命」と呼ばれている。(暴力 フレッシュアイペディアより)