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棚田から見た農業協同組合
棚田は1つの田当たりの耕作面積が小さく、「大型」農業機械の導入が困難である。しかし、棚田まで、あるいは棚田間に舗装された道路を通すことで、「小型」農業機械の導入は可能である。一般的に、1つの集落では同時期に同じ農作業が重なってしまうため、効率の悪い「小型」の方が集落全体での共有化が難しい。しかし、棚田は山の上と下で農作業時期が微妙に違うため、平地の集落に比べて農業機械の共有化がし易い。今まで農協(金融部門)は、貸付残高を増やすために戸別の農業機械導入を進めていたが、貸付リスクの少ない共有化に貸付の方向を変えており、棚田の農業システムに変化が起きている。(棚田 フレッシュアイペディアより)
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棚田から見た名誉教授
棚田はかつて平野が少ない山間部や海岸部の食料自給に貢献し、現代でも景観や生物的多様性の保持に大きな役割を担っている。だが米が余剰になるにつれ、耕作効率の悪さから作付けが放棄される例が増えている。農水省は2005年で棚田の面積調査を中断したが、早稲田大学名誉教授(地質学)である中島峰広の推計によると、全国にある水田の約1割にあたる15万haが棚田で、この30年間で4割が消えた。上記の「棚田の高付加価値化」や、後述の「日本の代表的な棚田」で解説されているように、棚田栽培米のブランド化やオーナー制導入、機械化などにより棚田の保全する取り組みが各地で模索されている。(棚田 フレッシュアイペディアより)
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