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エーベルス・パピルスから見た虫歯
エーベルス・パピルスはヒエラティックで書かれ、古代エジプト時代の医学知識を現代に伝える最もボリュームのある文書になっている。この中には、700程の魔法の調合法や治療薬が記されている。また病気の原因となっている悪魔を退散させる多くの呪文についても記されている。また、心臓についての「論文」も含まれ、心臓は体内の血液供給の中心に位置し、血管で全身の器官と繋がっていることが記されている。エジプト人は腎臓についてはほとんど知らず、心臓は血液、涙、尿、精液等の全ての体液を運ぶ管が集まる場所と捉えていたと考えられる。Book of Heartsと呼ばれる章には、うつ病や認知症のような精神障害についての記述が詳細に書かれている。これらの記述は、エジプト人が精神と肉体の疾患を同じように捉えていたことを示唆している。他にもエーベルス・パピルスには、避妊法、妊娠の診断等の婦人科医学、消化器疾患、寄生虫、眼病、皮膚病、虫歯、膿瘍や癌の外科手術、接骨、火傷等についての章もある。(エーベルス・パピルス フレッシュアイペディアより)
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足三里穴から見た歯痛
4世紀ころに書かれた「傷寒論」中に「風邪をひいた時は桂枝湯を飲み、しばらく後に熱い粥をすすれ。生ものや冷たい食品は避けよ」との記載があるように、太古より東洋医学では体を冷やすなと教えてきた。腹部の冷えは夏風邪、下痢、食欲不振、頻尿、倦怠感、頭痛、耳鳴り、肩こり、めまいなど多くの不定愁訴の原因となる。長く治らない五十肩や腰痛も、腹部の冷えからの治療が必要とされる。こうした場合に、必ず使われるツボとして足三里がある。腹痛、下痢、嘔吐などの胃腸障害、膝痛や足のしびれなど足の障害、歯痛、歯槽膿漏などにも効くとされるほか、夏バテ防止、冷房病対策などにも効果がある。(足三里穴 フレッシュアイペディアより)