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ロールス・ロイス・リミテッドから見た炭素繊維
第二次世界大戦中からジェットエンジンの開発を始めており、1949年に初飛行した世界初のジェット旅客機、デ・ハビランド DH.106 コメットの第二世代モデル(1953年 - )にも同社製のエンジンが搭載された。しかしながら1960年代、大型ジェット旅客機「L-1011 トライスター」向けに開発中だった新機軸を大幅に盛り込んだRB211エンジンがトラブルを招いた。同エンジンへの搭載が試みられた炭素繊維複合材料製のターボファンブレードであるHyfilはバードストライクの試験に合格できず、また採用試験運転中にファイバーが剥がれ落ちてしまう事故も発生した。振動特性の違いなどからターボファンのみを通常の金属製に変更することは不可能であり、エンジン全ての再設計が必要となった。この経過は、ロールス・ロイスにとって莫大な経済的損失となった。また搭載予定だったトライスターの販売不振に繋がり、政財界を巻き込んだロッキード事件の一因となった。(ロールス・ロイス・リミテッド フレッシュアイペディアより)
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Executor (ロケットエンジン)から見た炭素繊維
Executorは廉価で使い捨て可能なアブレーション冷却のシリカ-フェノールと炭素繊維複合材ノズルを使用して真空中で推力を生み出す。エンジンのアブレーションノズルは180秒間の運転のために設計された。初期のエンジンの構造体ではシリカ-フェノール複合材で製造されたものの、外部構造体は炭素-エポキシだった。構造体の厚みは10mmから30mmである。アブレーション冷却と共にエンジンはケロシンを使用したフィルム冷却法を併用する。(Executor (ロケットエンジン) フレッシュアイペディアより)
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炭素繊維強化炭素複合材料から見た炭素繊維
炭素繊維強化炭素複合材料(たんそせんいきょうかたんそふくごうざいりょう、carbon fiber reinforced-carbon matrix-composite)は、繊維強化複合材料の一種で、繊維として炭素繊維を、母材(充填材)としても炭素を用いたもの。カーボンカーボン (carbon-carbon) 、カーボンカーボン複合材料 (carbon-carbon composite)、C/Cコンポジット(C/C composite)、強化カーボンカーボン (reinforced carbon-carbon, RCC)などのさまざまな呼び方がある。(炭素繊維強化炭素複合材料 フレッシュアイペディアより)