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歴史序説から見た田舎
王朝の交代を招く主因として、アサビーヤ(集団における連帯意識)を挙げる。「田舎や砂漠」( )の集団は質実剛健で団結力が強く、「都市」( )の住人を服属させて王朝を建てる。だが代替わりが重なると、建国の祖たちが持っていた質素で武勇を尊ぶ気風が失われ、奢侈や富裕生活への耽溺により王族同士の団結力が弱まり、かつて服属させた都市の住人のようになる。そうして支配力が低下するうちに、田舎や砂漠から来た別の集団につけ込まれ、実権を奪われたり王朝が滅ぼされてしまう。その集団によって新たな王朝が誕生するが同じ道をたどり、また次の連帯意識を持った集団に取って代わられると言う。農民と遊牧民の違い、その文明の発達、都市化という流れを押さえている。(歴史序説 フレッシュアイペディアより)
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トレンドから見た田舎
18世紀から19世紀にかけてのアメリカは、大半の生活物資の供給源は家庭内という生活様式で、家庭が生産活動と社交の場を担った。19世紀に入り、産業資本が生産する生活物資・日用品を広い地域に渡って存在する生活圏へ供給する単独行動の行商人という職業が生まれ、行商人は、未知の「物」に対するイメージを提供し欲望を駆り立てる役回りを果たし、近代的な広告や宣伝活動の先駆者となった。19世紀の半ば、田舎や小都市に雑貨屋が生まれ、工業都市が生む製品・商品やイメージを、定常的に地域へ供給する役回りを担うことになった。エルマー・ホィーラーのセールスマン心得第一条は、「ステーキではなく、ステーキの焼ける音を売れ!」である。キャンベルのスープ、ハインツのケチャップ、ヘッカーの小麦粉、カーネーションのミルクといった商標やブランド銘が憧れの的となった。これらのイメージは同時代のヨーロッパにも流れ、「豊かさ」を求めて、東欧や南イタリアから2300万人以上の人がアメリカへ移民として渡った。(トレンド フレッシュアイペディアより)
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恋の街東京から見た田舎
主人公、山田三起子(やまだみきこ、23歳)は、宮崎県の田舎(山奥郡山奥町(架空))出身で、現在は東京の青山の極小さな事務所でOL(オーエル)をしている。彼女は田舎出身であることに極度の劣等感を持ち、東京に代表される都会的なものに強い憧れと嫉妬を持っている。広尾生まれの友人に嫉妬し、代官山に嫁いだ友人を羨ましがり、原宿の無機質な雑踏の中に心の平安を感じ、そうしたお「洒落スポット」で友人達と夜遊びし東京の「都会」を心底楽しむ。都会の排気ガスの香りを喜び、外人や欧米在住の日本人を崇拝し、自動車はたとえベンツでも「大宮」ナンバーだと乗れない・・・など徹底的な俗物である。「エムザ有明」などバブル時期に刹那的に現れた娯楽施設も物語の舞台とされる。彼女は美人で、恋の出会いはあるのだが、こうした劣等感ゆえ、恋は紆余曲折を経る。最終的に彼女は好みの男性と結婚し、田舎へ帰り、田舎に東京の軽薄な文化を持ち込み、村おこしをし成功する。結局、彼女は一生軽薄な俗物として生き、幸福になる。(恋の街東京 フレッシュアイペディアより)
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