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池田大作本仏論から見た矢野絢也
公明党の書記長・委員長を務めた矢野絢也は、池田大作本仏論が学会内で認められるようになったのは、創価学会が日蓮正宗に破門された1991年以後であるとしている。矢野は、政界を退いた後、政治評論家として執筆した文章の内容を創価学会や機関紙聖教新聞紙上や創価新報で非難され、創価学会からさまざまな圧迫や迫害を受けたと主張、その経験から創価学会がもともとの健全な体質を変質させていると批判している。矢野はその原因を、創価学会における池田大作の独裁、私物化などに帰し、学会内部での表現として、1975年前後に、一部の学会首脳によって「池田大作本仏論」なる考え方が囁かれるようになったと主張する。また、矢野は、池田大作本仏論の説明として、「(学会内部で)当時会長だった池田大作は日蓮聖人の再誕で、本仏に等しい指導者という思想がある」としている。しかし、創価学会が日蓮正宗を破門されるまでは、池田はあくまでも信者(学会)の中の最高指導者であり、そのような個人崇拝を真面目にとらえる組織ではなかったが、日蓮正宗から破門されたのち、宗門に置き換わるべき本尊が必要になり、(名誉会長の)池田こそが生き仏だという思想が学会内で市民権を得たと分析している。矢野のいう本仏論は、池田大作が日蓮聖人に置き換わる本尊的な存在になるという意味であり、信者の最高指導者として重視されることではない。それ以前に創価学会内に、会長の本仏論というような教義が唱えられていたことはなかったとまとめている。日本共産党は創価学会が2002年に会則を変更し、初代牧口、第2代戸田、第3代池田の「三代会長」を、「永遠の指導者」とする規定を入れたことについて触れ「この規定変更はかねてより伝えられてきた池田本仏論の具現化だ」と批判した。韓国では「ソウルテレビ」がドキュメンタリー番組「池田大作とは何者か」を製作。過去に池田大作を本仏としてあがめていた幹部たちがいたことを放送、韓国SGIの機関紙和光新聞が抗議を行った。(池田大作本仏論 フレッシュアイペディアより)
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