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福士加代子から見た松野明美
川内と全く逆に、1992年バルセロナオリンピック女子マラソン日本代表選出が有力視されながら、まさかの五輪落選に泣いた松野明美は、フジテレビ「ワイドナショー」へ出演中、福士に対し「名古屋ウィメンズも出場したら、リオ五輪本番前に疲れてしまう。五輪メダルを獲るなら出て欲しくない」と呼び掛けた。又五輪マラソン選出基準に松野は「私も非常にわかりにくい。出場枠は3選手なのに4つも選考レースがある事が問題。暑さに強いとか経験豊富だとか、その都度(選考理由が)付け加えられるので、記録・順位・経験・陸連の好みか何で選ばれるかが分からない」と日本陸連を批判。実際松野自身バルセロナ五輪選考の当事者として「(日本陸連からの)口約束が一番怖い。私も同じ。大阪国際女子マラソンで2位の時点では(五輪代表入りが)不明という事で、名古屋(国際女子マラソン)も出場の準備をしたら、陸連の一人が私に『大丈夫。ほぼ間違いなく選出』と言われた。それを信じて名古屋に出なかったら、世界陸上4位の有森裕子さんと私とが比較され落ちてしまった」とコメント。そのバルセロナ五輪は有森が銀メダル、山下佐知子が4位入賞と好結果を残すも、松野自身「私なら金メダルでした。凄く悔しくて涙が出ました。バルセロナ五輪の女子マラソンに出ていたら、私の人生は全く違ってたと思います」等と、福士を初め現役選手達の五輪への思いを代弁、さらに選考方法について「マラソンは一発勝負が絶対良い」と意見を述べていた。(福士加代子 フレッシュアイペディアより)
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福士加代子から見た川内優輝
その渦中のさなか、1年の内10回前後もフルマラソンを出場する公務員ランナー・川内優輝は、福士の名古屋出場の意向に対し「全然問題無い。私も出来るならかき乱してみたい。逆に福士さん以外の選手が疲れると思う。天候が悪ければ出なければ良いし、ペースメーカーを無視して飛ばして途中で辞めてもいい。全ては福士さんの手の平の上で操られている」等と“神経戦”ととらえ、「福士さんの一挙一動に他選手達は神経をすり減らす筈。福士さんが出ればハイペースについていくのかどうか。精神力の弱い選手なら凄いプレッシャーになるかも」と独自の持論を述べつつ、福士にエールを送っていた。(福士加代子 フレッシュアイペディアより)
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福士加代子から見た尾崎好美
2013年8月10日に開催された世界陸上モスクワ大会の女子マラソンに出場。気温30度を超える過酷な気象条件の中、レース前半から積極的に先頭グループにつく。30km手前で先頭集団から遅れ始め、いったんは4位に落ちたが、35km過ぎにメセレク・メルカムを追い抜いて(メルカムはその後途中棄権)3位に上がる。順位を保って競技場へ入った福士は、満面の笑顔でガッツポーズしながらゴールインし、3位入賞・銅メダルを獲得した(同世界陸上大会において日本選手唯一のメダル獲得でもある)。世界陸上選手権・女子マラソンの種目で日本代表のメダル獲得は、2009年・世界陸上ベルリン大会で尾崎好美が2位入賞・銀メダル以来、2大会ぶりとなった(木崎良子は4位入賞、野口みずきは33km付近で途中棄権)。(福士加代子 フレッシュアイペディアより)
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福士加代子から見た高橋尚子
女子マラソンでは、土佐礼子(三井住友海上)が世界陸上大阪大会で銅メダルを獲得し、北京五輪代表の内定を得たため、残る枠は2つとなる。さらに同年11月の東京国際女子マラソンでは、アテネ五輪女子マラソンのディフェンディングチャンピオンである野口みずきが大会新記録で圧勝し、ほぼ五輪代表決定との報道をされ、事実上残る枠は1つになった。この1つの枠を、2000年シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子(元ファイテン)らを始め、数多くの国内有力選手と争う事になるため、福士には慎重な判断が求められており、マラソン転向に関しては断定を避けていた。(福士加代子 フレッシュアイペディアより)
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福士加代子から見た有森裕子
この大阪国際における福士の敗因について、当日テレビ中継でゲスト解説者だった有森裕子(元リクルート、バルセロナ五輪銀・アトランタ五輪銅メダリスト)は「大体30km程度迄の距離であれば、そのままスピードで押し切れてしまうんです。しかしそこから先になると、どんな人間でもスタミナが尽きて駆け引きの勝負になる」と述べ、福士の経験不足から来るペース配分のミスを指摘した。また福士はマイペース調整を重んじるあまり、練習でも40km以上の距離を継続して走った経験が無かったことが報道により明らかになった。後年フルマラソン復帰に際して、福士本人も「当時はマラソンを甘く考えていた。反省している」と語り、準備不足で臨んだことを認めている。(福士加代子 フレッシュアイペディアより)