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国鉄ED54形電気機関車から見た精密機械
本形式に限らず、1920年代に国鉄が輸入した電気機関車で、導入当初不具合を生じた事例は多い。しかし、駆動系については吊り掛け式であったがやはり当時の最新設計を多用して製造されていたイギリス製輸入電気機関車群(ED17形など)やBBC・SWSが製造したED12形は、搭載機器の換装や細部の改修を行うことで実用性を改善でき、鉄道省標準の機器類を搭載して互換性を確保することもできた。これに対し、ED54の不調の原因は「時計のように精密な」とも評された根本的な機械装置部分の精度維持不能であって、構造改良による改善の余地がなかった。本形式を原型のままでも使いこなし得なかった日本では、早期廃車も一面ではやむを得ない選択であった。(国鉄ED54形電気機関車 フレッシュアイペディアより)
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