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宇野重昭から見た緒方貞子
大学院の博士課程から卒業後の数年間に渡り、東京大学の東洋政治外交史コースの責任者であった植田捷雄のもとで坂野正高、衛藤瀋吉、関寛治らとの研究会(放談会と称したが外国人が多数出席しての学問的交流会)にて、東洋政治外交史および太平洋戦争の実証研究を行った。その後、細谷千博、関寛治、緒方貞子、斉藤孝らとも共同研究を進め、極東国際軍事裁判の分析が事実とずれているということから、事実を押さえ直し、太平洋戦争に至るプロセスの実証研究による再検討を行った。太平洋戦争研究は、当時公開されたばかりの公文書、中国関係の未開拓資料やビラに至る細かい資料も発掘して資料考証し、解釈の問題点をたたきあう徹底した社会科学的アプローチがとられ、日本国際政治学会から1962 - 63年に『太平洋戦争への道』(朝日新聞社)として刊行、著名な歴史研究書として結実している。(宇野重昭 フレッシュアイペディアより)
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平和から見た緒方貞子
2001年1月に緒方貞子国連難民高等弁務官(当時)とアマルティア・セン・ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ学長(当時)を共同議長とする「人間の安全保障委員会」が創設され、2003年2月の最終報告書では「安全保障」の理論的枠組みを再考し、安全保障の焦点を国家のみを対象とするものから人々を含むものへ拡大していく必要があり、人々の安全を確保するには包括的かつ統合された取り組みが必要であるとしている。グローバル化や相互依存の深まりによって、戦争に限らず、貧困、環境破壊,自然災害、感染症、テロ、突然の経済・金融危機といった人々の生命・生活に深刻な影響を及ぼす国際課題に対処するためには、従来の国家を中心に据えたアプローチだけでは不十分になってきているという背景もある。(平和 フレッシュアイペディアより)