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二枚貝から見た鍋料理
二枚貝は食用として利用されるものも多い。石灰質の殻は食べられないが、殻の中身は骨が無く糞抜きの手間もさして要せず丸ごと食べることができる。砂浜や干潟に生息するシジミやアサリといった小柄な二枚貝から、岩礁に固着するカキやムール貝など、海岸べりに大量に生息していて採取も容易であり、有史以前から全世界の沿岸地域で食物として利用されてきた。縄文人のゴミ置き場であった貝塚はその名のとおり貝殻が多くを占めており、重要な食物であったことが分かる。現在では海底に生息するホタテガイ、シャコガイなどの大きなものまで食用に利用される。洋の東西を問わず二枚貝を用いる料理は存在しており、旨味成分が豊富で鍋料理やスープの出汁として重宝される他、焼く、炒めるなど調理法も多彩である。大型の貝をむくために貝むきという専門の道具も存在する。ハマグリからは白の碁石や胡粉が作られる。カキからも胡粉や漢方薬種の牡蛎(ぼれい)が作られる。主に一部の二枚貝の体内に産する真珠は宝石として非常に珍重されてきた。養殖や畜育も多くの種で広く行われている。有機排水による水質汚濁・海洋汚染の浄化に二枚貝あるいはその貝殻を利用する試みもなされている。(二枚貝 フレッシュアイペディアより)
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