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牛タンから見た地産地消
ところで、誕生の経緯からも、庶民の味として安価に供するためにも、仙台牛タン焼きは、脂肪の付き具合いが良い米国産でなくてはならないという考え方がある。実際、材料の牛タンは、その殆どが輸入品である。しかし、農畜産物・水産物の地元での生産と消費(地産地消)を目指している宮城県で、輸入物の牛タンを名物と称するには疑問の声もある。そういう指摘もあってか、地元の高級和牛牛肉である仙台牛を使った牛タン焼きの店も出てきた。一方、頑なに伝統を守ってアメリカ産牛肉を使っている店の中には、「仙台名物」 という代わりに、料理法および食べ方が仙台での発祥なのだとして「仙台発祥」と表現している店もある。しかし、牛タンの原料供給の9割を米国からの輸入に頼っていたため、2004年、大手牛丼チェーンと同様、牛海綿状脳症(BSE)発生によるアメリカ産牛肉輸入停止の影響を大いに受けてしまった。アメリカ産に替えてオーストラリア産牛肉にシフトする店もあるが、頑なにアメリカ産に拘った店は、在庫不足に陥って、牛タン料理の提供を取り止めている店舗が生じている。中には支店を撤退させたり、廃業した業者もある。(牛タン フレッシュアイペディアより)
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伊達市 (北海道)から見た地産地消
伊達市の産業別就業者数は「平成22年国勢調査」によると第一次産業の割合が10.6 %、第二次産業の割合が18.9 %、第三次産業の割合が70.5 %になっており、第一次産業の比率が比較的高くなっている。伊達市では市内で産出される食資源を地域おこしに結びつける「伊達ウェルシーフード構想」を策定しており、農業、水産業、畜産業のみならず、加工業、小売業、飲食業の事業者や消費者である市民が一体となり、地域ブランドの確立や地産地消の推進など「食」に関わる取り組みを行っている。農業は、稲作や畑作に観賞用の草花を栽培する花卉を加えた「耕種部門」と、酪農に肉牛・豚・鶏などの飼育・生産を合わせた「酪農畜産部門」に大きく分けることができる。伊達地域において温暖な気候のもとで野菜を生産しており、札幌などの主要市場へ出荷している。大滝区では山岳丘陵地の畜産とわずかな平坦地において根菜などの寒冷地作物の栽培が中心になっている。また、近年はアロニアの栽培にも取り組んでいる。林業は、間伐で不要になった木材(カラマツ)を原料とした「木質ペレット」の生産を行っている。水産業は、内浦湾(噴火湾)養殖漁業の要所としてホタテガイなどの貝類を主体とした養殖業が盛んであるほか、「さけ・ますふ化場」を設置してサケの安定的な回帰を図っている。また、北海道栽培漁業振興公社伊達事業所ではマツカワの種苗を放流している。商業は、網代町や市役所通りを中心に商店街を形成しているほか、国道37号沿いを中心に路面店がある。工業団地は「松ヶ枝地区中小企業団地」と「伊達長和工業団地」がある。観光は、伊達地域には「有珠善光寺」や「史跡北黄金貝塚公園」などの歴史探勝地があるほか、「伊達市観光物産館」(道の駅だて歴史の杜)は農産物など地場産品の販売や観光情報を発信する拠点になっている。大滝区は国民保養温泉地「北湯沢温泉」をはじめ、「ホロホロ山自然休養林」や「三階滝公園」(三階滝)があり、変化に富んだ丘陵や森はノルディックウォーキングやクロスカントリースキーのコースになっている。(伊達市 (北海道) フレッシュアイペディアより)